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2018年 関東鉄道鬼怒川線跡を探索

関東鉄道鬼怒川線と言っても、知っている人はわずかかと思います。
下館の1つ手前、大田郷駅から鬼怒川方面へ分岐していた、
6.0kmの関東鉄道の短い支線でした。
鬼怒川の砂利輸送を目的に1923年に開業。
しかし砂利輸送はトラックに取って代わられ、1964年に廃線となりました。
今回はそんな鬼怒川線のごくわずかな痕跡を車で巡ってみました。
 
まずは現役の関東鉄道常総線の気動車。
大田郷駅のすぐ近くで撮影しました。

2018年5月21日 関東鉄道常総線下館~大田郷 キハ5004
 
大田郷駅舎。
この駅舎は比較的新しいもので、
鬼怒川線が分岐していた頃にはなかったものでしょう。

2018年5月21日 関東鉄道常総線大田郷駅
 
さて鬼怒川線廃線跡の貴重な遺構、その1!
大田郷駅のハズレにある鬼怒川線の0kmポストです。
廃線から50年以上、よくぞ残っていてくれたものです。

2018年5月21日 関東鉄道常総線大田郷駅
 
大田郷駅の下りホームには、
いかにもここに支線が乗り入れていたような空き地があります。

2018年5月21日 関東鉄道常総線大田郷駅
 
 
鬼怒川線の廃線跡は農地になっていたりして、点々としか残っていません。
車で一気に先に飛びます。
常総関本近くでは、線路跡はこんな筑波山の見える農道になっています。

2018年5月21日 関東鉄道鬼怒川線跡大田郷~常総関本
 
舗装道路を進んで行くと、道端にポツンとキロポストが立っています。
鬼怒川線跡2つ目の見所、4.5kmポストです。

2018年5月21日 関東鉄道鬼怒川線跡大田郷~常総関本
 
一般人はほとんど誰もこのキロポストの存在に気づかないでしょうね。
鬼怒川の砂利輸送の歴史を物語る貴重な産業遺産ですし、
半永久的に保存すべきだと思いますが…

2018年5月21日 関東鉄道鬼怒川線跡大田郷~常総関本
 
 
ちなみに義父はこの近くで少年時代を過ごしました。
かつて鬼怒川線にも乗車したことがあるという話で、
客車に4~5両の貨車を連結した蒸機牽引の混合列車だったそうです。
 
そして鬼怒川線の末期は今も水海道にいるDD502が乗り入れていました。
こんなのが走っていたとは…そんな姿を想像するのは難しかったです。

2016年1月25日 関東鉄道水海道車両基地 DD502
 
機関車は残っていますが、そこを鉄道が走っていた痕跡はごく僅か。
もはや当時を知る人も徐々に減りつつあります。
いずれは鉄路が存在していたことも人々の記憶から消えていくのでしょう…
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コメント

No title

こんばんは。
関東鉄道鬼怒川線は知りませんが、よくぞキロポストとそこを走っていたDD502が残っているものです。

DD502によく似た鹿島鉄道のDD901は残念ながら廃止直前に解体されてしまいましたが、この独特のスタイルは永久保存されたらいいですね。

No title

glock様
鬼怒川線のことは鉄でもあまり知りませんよね。
自分も数年前まで知りませんでした。
それでも50年以上前のキロポストが、人知れず立っている姿はいいですね。

鹿島のDD901は本当に残念でした。
関鉄のDD502はいつまでも残ってくれるとうれしいですが…

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●kuromaru

Author:●kuromaru
興味の対象が国内鉄→海外鉄→保存鉄と移り変わってきました。
蒸機が好き。高いところが好き。俯瞰写真が好きですが、最近は保存車両巡りばかりです。

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