鉄道開業150年記念JR東日本パス。
新幹線にも乗れて22000円はお得なので、北東北に行きました。
初日は未乗の秋田内陸縦貫鉄道に乗って、森吉山に登りました。
秋田内陸縦貫鉄道の起点、角館駅。
単行の気動車は観光客とテツが多く、結構な乗車率でした。
ローカル鉄道的には喜ばしいけれど、旅するには空いている方がうれしい…。
乗り鉄のジレンマです。
乗客が多かったため。9:55頃定刻より遅れて発車しました。

2023年3月11日 秋田内陸縦貫鉄道角館駅 AN-8803
今回の呑み鉄は角館駅前の酒屋で買った秀よしささにごりしぼりたて生。
発車前、混み合う前に一口なめることしかできませんでした。

秋田内陸縦貫鉄道は人気の少ない地域を走ります。
かつて全通前は角館線と阿仁合線いう盲腸線でしたが、乗る客などいたのだろうかと思うほど、山深い土地でした。
列車は深く切れ込んだ阿仁川を眺め、時に鉄橋で渡りながら走ります。

全通前の阿仁合線の終点だった比立内駅。
駅の裏には何もない、小さな集落があるだけの終着駅でした。

2023年3月11日 秋田内陸縦貫鉄道比立内駅
11:22。森吉山の玄関口、阿仁合駅に到着しました。
本社と車両基地がある秋田内陸縦貫鉄道の中心駅です。

2023年3月11日 秋田内陸縦貫鉄道阿仁合駅 AN-8803
「もりよし」という急行が走っています。
これから登る森吉山にちなんだ愛称でした。
かつてはこの車両が使われていました。

2023年3月11日 秋田内陸縦貫鉄道阿仁合駅 AN-8934
乗合タクシー、ゴンドラと乗り継ぎ、スノーシューで森吉山に登りました。

列車では思うように飲めなかった秀よしの残りを山頂で楽しみました。

森吉山は樹氷の名所で有名ですが、来るのが1週間遅かった…。
最近の暖かさでスノーモンスターたちはほとんど溶けて消えていました。
わずかに残っていたモンスターも木の部分が見えています。

樹氷がほとんど見られなかったのは残念でしたが、雪山を満喫して阿仁合駅に戻りました。
この三角屋根の立派な駅舎は1989年に改築されたものです。

2023年3月11日 秋田内陸縦貫鉄道阿仁合駅
列車まで少し時間があるので、小さな阿仁合の町をぶらつきました。
田舎によくある洋品店、よく経営が成り立つなぁ。

1879年に建てられた阿仁鉱山外国人宿舎を見に行きました。
阿仁は銅山で栄えた町で、明治初期にお抱え外国人も住んでいたそうです。
はるばる東洋の山奥の鉱山町に来た外国人、どんな気持ちだったのでしょうか。

ここには阿仁鉱山のバテロコもいるのですが、雪除けで保護されていて見られず残念。

16:51、鷹巣行きの列車の時間となりました。

2023年3月11日 秋田内陸縦貫鉄道阿仁合駅 AN-8805
かつて宮脇俊三は阿仁合線沿線を美人の産地と書いていましたが、この辺り若い女の子はほとんどいません。
ボックスの相席の元美人?のおばちゃんに話しかけられました。
いや、若い時にはたぶん美人だったのではないかと思います。
角館から鷹巣の息子のところに行くとか。
秋田内陸縦貫鉄道が全通して恩恵を受けたレアな地元客かもしれません。
夕方の光を浴びて列車が走ります。

角館あたりでもほとんど雪がありませんでしたが、内陸の方には少なめですがまだ残っていました。
今日も日が暮れ、1日が終わります。

外を眺めていると白鳥がそこここにいます。
おばちゃんによると白鳥は雪解けの田んぼならどこにでもいるそうです。
雪が溶けて現れた稲をついばんでいるのだとか。

すっかり日が暮れて、17:48終点鷹巣駅に到着。

2023年3月11日 秋田内陸縦貫鉄道鷹巣駅 AN-8805
JR鷹ノ巣駅の駅舎は鉄筋コンクリートの実用的な造りでした。
かつてはこの付近の中心の駅だったのでしょうが、今では無人駅でした。

2023年3月11日 奥羽本線鷹ノ巣駅
鷹巣の駅前はアーケード街でしたが、まったく人気のないシャッター通り。
白鳥の鳴き声?だけが響いていました。

この後は秋田駅まで普通電車で行き、秋田に住む友人と一杯やったのでした。
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