fc2ブログ

記事一覧

1989年 廃線2年後の三菱大夕張鉄道跡を探索

初めての北海道旅行。最初にやったことは三菱大夕張鉄道跡の探索でした。
 
大夕張鉄道は1987年に廃止なので、この時はまだ廃線後2年でした。
起点駅の清水沢からバスで南大夕張まで行き、廃線跡を歩いて戻りました。
南大夕張から清水沢までは7.6kmに過ぎませんが、ひどく暑かったです。
 
まずは南大夕張駅跡の全景。
左に駅舎、右にホームと除雪車、旧客、貨車が残っています。
廃線から30年近くたつ現在も変わらぬ姿で保存されており、
保存に尽力されている方々には頭が下がります。

1989年8月3日 大夕張鉄道南大夕張駅跡
 
ホームに残る除雪車キ1。1940年製造。

1989年8月3日 大夕張鉄道南大夕張駅跡 キ1
 
旧客ナハフ1。1937年製造の自社発注車です。

1989年8月3日 大夕張鉄道南大夕張駅跡 ナハフ1
 
セキ。左のセキ1は1911年製造。

1989年8月3日 大夕張鉄道南大夕張駅跡 セキ1、セキ2
 
南大夕張駅舎。残念ながら解体されてしまいました。

1989年8月3日 大夕張鉄道南大夕張駅跡
 
南大夕張駅から歩いて遠幌駅に向かいます。
路盤はレールこそありませんが、きれいな状態で残っていました。
踏切にはレールも残っています。

1989年8月3日 大夕張鉄道南大夕張~遠幌
 
沿線最大の見どころ、遠幌加別川橋梁跡。
この当時は立派な鉄橋が残っていましたが、現在は跡形もないようです。

1989年8月3日 大夕張鉄道南大夕張~遠幌
 
唯一の中間駅、遠幌駅のホーム跡。
夏草に埋もれつつありました。

1989年8月3日 大夕張鉄道遠幌駅跡
 
立派な遠幌駅舎。これも今では解体されています。

1989年8月3日 大夕張鉄道遠幌駅跡
 
遠幌からさらに歩いて清水沢駅に戻りました。
このJRの駅舎は今でも現役です。

1989年8月3日 石勝線清水沢駅
 
三菱大夕張鉄道廃止から2年しかたっていないだけあって、
この時の訪問ではまだ多くの遺構を見ることができました。
その後駅舎も鉄橋も解体されてしまったわけで、
廃線間もないこの時期に訪問した意味はあったのかなと思います。
スポンサーサイト



コメント

No title

こんにちは。物凄い鉄道遺産の数々ですね。風景画としても素敵なお写真ばかりですね。廃線跡というのは何とも無念に思えますが、時代の流れの中、仕方ないですね。

No title

昭和の鉄道愛好家様
まだ廃線から時間がたっていなかったから、まだいろいろな施設が残っていてよかったです。
廃線跡も時間とともに面白いものがなくなり、痕跡も草に埋もれていくので、早めに行ってよかったと思います。

No title

おはようございます。
いつもナイスを頂きましてありがとうございます。

電車は勿論・線路・鉄橋等ある時代では主役で頑張っていたのに、
いつかは引退していき、いつかは無くなっていくのですね。

淋しい気がしますがこれが自然の法則なのかもしれません。

大変良いものを拝見させて頂きました。ありがとうございます。

No title

duskike3様
こちらこそナイス&コメントありがとうございます。
炭鉱鉄道の場合、施設はもちろん路線自体が世の流れに左右されて消えていきますね…
栄枯盛衰を強く感じさせられるので、現役時代以上に感慨深くなるかもしれません。

No title

北海道の国鉄蒸気機関車が健在な時期に3回も訪れているのに、北海道の炭鉱鉄道には一度も訪れていないのです。
路面電車には興味があったくせに、私鉄はダメでしたね。生活感溢れる路線でしたし、今になって後悔しきりです。

No title

glock様
北海道の蒸機というだけでも物凄くうらやましいです。
自分は北海道の蒸機にも、私鉄にも、ほとんどのローカル線にも間に合わなかったので、廃線跡を訪ねるしかありませんでした。

No title

こんばんは。
懐かしい場所ですが記憶と一致する場面がありません。
現役時代に訪問してますので掘り出して掲載しますね。

No title

こんばんは。この鉄道の存在忘れていましたが、この記事を見て思い出しました。当時北海道唯一の生粋の私鉄でした。当時の時刻表を見たら3往復の旅客運行でしたよ(+o+)
写真が綺麗に保存されているのは素晴らしいですね。私のとは大違い(>_<)

No title

都電15番様
現役時代には間に合わなかっただけに、ここを列車が走っていたシーンは見てみたいです。
ぜひ今度現役の頃の写真をお願いします。

No title

きゃみ様
最後は3往復しか走っていなかったのですね。
炭鉱の盛衰と運命を共にした鉄道…という感じですね。

No title

こんにちは。
貴重なお写真、楽しく拝見しました。
炭鉱と共に消えていった路線、今も清水沢駅の構内は広い敷地が残っていますが、さらに30年が経ち、跡形も残っていないのでしょうね。
2年後の段階で、地上からも鉄橋からも、綺麗に線路が剥がされているところを見るに、計画的に廃止され、後処理もきちんとされた、ということなのでしょうか。
なかなか北海道まで訪ねる機会はないのですが、いつかバスに乗ってでも南大夕張まで訪ね、保存されている車両を眺めながら往時を想像してみたいと思っています。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/?pc

No title

風旅記様
こちらこそコメントいただきありがとうございます。
この15年後の2004年に南大夕張を再訪しました。
関係者のご努力により、車輌はそのまま保存されて現在に至るようですね。
それ以外の駅舎や橋梁は解体され、線路跡も多くが藪に帰っていました。
これより先、大夕張付近はダムに沈むそうですし、過去の繁栄の跡はどんどん消えていきますね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

●kuromaru

Author:●kuromaru
興味の対象が国内鉄→海外鉄→保存鉄と移り変わってきました。
蒸機が好き。高いところが好き。俯瞰写真が好きですが、最近は保存車両巡りばかりです。

カレンダー

05 | 2023/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月別アーカイブ

訪問者カウンター