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2016年 南薩鉄道の廃線跡をつまみ食い

雨がパラつく天気の中、薩摩半島に行きました。
枕崎から加世田へは南薩鉄道跡に沿ってのドライブでした。
南薩鉄道→鹿児島交通は1983年の豪雨で運休となり、
結局1984年に廃止になりました。
以前に廃線から数年後の199092年の廃線跡の様子を取り上げました。
それから約25年がたち、鉄路の痕跡も徐々に消えつつあります。

 
上津貫~薩摩久木野間では廃線跡が国道のすぐ横を走っていました。
車を停めて少し散策すると、短い橋梁が残っていました。

2016年3月23日南薩鉄道上津貫~薩摩久木野跡
 
橋に車が入らないように枕木が立っていました。

2016年3月23日南薩鉄道上津貫~薩摩久木野跡
 
少し上津貫に向けて歩きます。
廃線際には菜の花が咲いていました。

2016年3月23日南薩鉄道上津貫~薩摩久木野跡
 
さらに進むと花渡川を渡る橋梁の橋台が残っていました。
この先の廃線跡は住宅になっていました。

2016年3月23日南薩鉄道上津貫~薩摩久木野跡
 
 
車を上加世田駅跡に進めます。
上加世田駅跡には現在もホームが残っています。
このホームはおそらく1962年まで使用されていた島式ホームのようです。
廃線時には駅本屋に接したホームが使用されていましたが、現存しません。

2016年3月23日南薩鉄道上加世田駅跡
 
上加世田から枕崎方面の廃線跡を見ます。
1962年まではこの島式ホームが使用されていて、交換可能だったようです。

2016年3月23日南薩鉄道上加世田駅跡
 
駅構内には石積みの給水塔もありました。
しかし草木が伸びてこれ以上近づくことはできませんでした。
またこの先には加世田トンネルがありますが、藪に阻まれて近づけません。

2016年3月23日南薩鉄道上加世田駅跡
 
上加世田駅前には石造りの農業倉庫が残っていました。

 
 
この後は父が疎開で少年時代を過ごした加世田の町に行きました。
加世田の麓集落には疎水沿いに武家屋敷の門が残ります。
父はこの疎水で遊んでいたと聞きました。




 
だいぶ遅くなって、加世田駅跡にできたバスターミナルに来ました。
ここには1926年製造のCタンク、4号機関車が保存されています。
キャブ付近には戦中の弾痕が残っているそうですが、
雨が降っていたし時間が遅いしで真面目に見られませんでした。

2016年3月23日南薩鉄道加世田駅跡 4号
 
20年以上前、蒸機などの車輌が木造の車庫に保管されていました。
1番手前で錆びているのが4号機関車です。

1992年3月28日 南薩鉄道加世田駅跡 2号、1号、4号
 
1961年製造のディーゼル機関車、DD1201も保存されています。

2016年3月23日南薩鉄道加世田駅跡 DD1201
 
DD1201も以前は車庫に保管されていました。

1992年3月28日 南薩鉄道加世田駅跡 DD1201
 
まだ駅舎がバス待合室として使用されていた頃の加世田駅。
左の方に現在は南薩鉄道記念館として利用されている倉庫が見えます。

1990年3月 南薩鉄道加世田駅跡
 
今回は遅くなり過ぎて南薩鉄道記念館は見学できませんでした。
はるばる来たのに…
次がいつになるかは分かりませんが、次回の宿題です。
 
 
最後の最後はおまけで南薩鉄道のNゲージ。


5号機関車はもっとも美形だったようですが、残念ながら現存していません。

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コメント

No title

こんばんは。
こんなところまで見に来たんですね!びっくり。
痕跡をよく見つけていますね。
私はいつも伊集院側から指宿への帰り道に時間を気にしながら
なので薩摩湖までしか見物できてません。
こんどゆっくり痕跡を探してみようという気になりました。

No title

都電15番様
今回久しぶりに南薩沿線に行って、その痕跡もずいぶん減ったと思いました。
廃線跡も現役の路線と同様に時間が経つと見たいものが見られなくなるんだと、改めて実感しました。
行くのなら早いうちですよ~

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●kuromaru

Author:●kuromaru
興味の対象が国内鉄→海外鉄→保存鉄と移り変わってきました。
蒸機が好き。高いところが好き。俯瞰写真が好きですが、最近は保存車両巡りばかりです。

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